この記事は下記のような疑問を解消できる内容になっています。
- ブログを始めようか迷っている
- 副業としてブログに取り組むことのメリット・デメリットを知りたい
- ブログは時間をかけて取り組む価値があるのかどうかを知りたい
結論、わたしは副業としてブログを始めることを推奨します。
様々な理由がありますが、
最大の理由は「ブログを通して汎用性・資産性の高いスキルや経験が身につくから」です。
ブログは始めるリスクが低く、ブログが育ってくると働かなくても資産・ストック収入を生み出してくれるポテンシャルがあるなど様々なメリットがあります。
ただ、わたしとしては文章力など生きていくうえで活かせる資産性の高いスキルが身につくことと、本業やほかの副業など色々な場面で活かせる汎用性の高い経験が得られることこそが、ブログに取り組む最大のメリットだと考えています。
この記事では、ブログをやる理由や意味、メリット・デメリットまでを紹介していきます。
※前提、この記事での「ブログ」とは日記などの雑記ブログではなく、Googleで検索をしたユーザーの悩みを解決できるブログ(特化ブログ)を指しています
※この記事は副業でブログを始めることを検討している方を対象として書いています
ブログをやるメリット
初期費用がほぼかからない
WordPress(ワードプレス)でブログを始めるために必要な費用は、レンタルサーバー代の月額1,000円ほど。
ドメイン代はレンタルサーバー会社によりますが、契約時にドメイン代が無料になることが一般的です。
あとは記事を書くために必要なパソコンとネット環境さえあれば始められます。
せどり(商品販売)などとは違い、仕入れ費用や在庫を抱える必要もありません。
ブログは手軽に始められ、始めるうえでのリスクも低い点がメリットです。
時間と場所を問わず取り組める
多くの会社員にとって副業に取り組むうえで障害となってくるのが、「時間」と「場所」の問題かと思います。
ブログは自宅はもちろん、電車での移動時間、職場の休憩時間といった隙間時間を活用してどこでも記事を書くことができます。
この「いつでもどこでも取り組める」という点が、副業としてブログを始めるメリットの一つです。
自分で取り組むペースを調整できる
ブログはWEBライターやデザイン、プログラミングといったクライアントが決めた納期に合わせて納品する副業(クライアントワーク)ではありません。
そのため、本業の状況やプライベートに合わせて自分のペースで取り組むことができます。
副業をやっていると本業の仕事が急に忙しくなったり、プライベートで家族の体調不良が発生するなど、どうしても副業を後回しにしなければならないタイミングが発生します。
あらかじめ納期が決まっているクライアントワークだと「本業が忙しいため納期を延ばしてほしい」などと簡単に言うことはできず、無理をしてでも取り組んで体調を崩してしまったり、本業に悪影響を及ぼす可能性があります。
ブログの場合は作業を一時中断しても誰にも迷惑はかからないため、本業の仕事に合わせて優先順位を変えたり、プライベートとバランスを取ることができるため、取り組みやすい副業といえるでしょう。
ただし、その自由度の高さゆえに自分を律して計画的に取り組んでいく必要があります。
未経験でも始められる
ブログは特別なスキルや経験がなくても始めることができます。
「文章力に自信がない」と不安に思っている人でも大丈夫。
ブログ記事にはPREP法など文章の型が何パターンかあり、基本的にはその型に当てはめて書いていけばOKだからです。
実際に記事を書いていくなかで、わかりやすい文章を書くスキルは自然と身についていきます。
また、WordPressのテーマ(着せ替えできるデザインのようなもの)を選択するだけで、デザインやコーティングの知識がなくても、プロが作ったような素敵なデザインのサイトをつくることが可能です。
ストック収入が期待できる
ブログが育ってくると、公開した記事は自身が会社で働いている間にも寝ている間にも勝手に継続的な収入を生み出してくれます。
検索エンジンなどを経由して記事にたどり着いた読者が、アフィリエイト広告などから商品を購入・申込みをしてくれる可能性があるためです。
このように半自動的・継続的に生み出される収入はストック収入(資産収入)といいます。
一方、自分が手を動かす(働く)ことでしか得られない収入をフロー収入といいます。
フロー収入は自身が働かないと収入も止まります。
ブログやYouTubeをはじめとするコンテンツ発信のビジネスで得られるストック収入は、時間が経過しても自動的に収益を生み出すことが期待できる「収入の源泉」となりえます。
フロー収入のように確実に収入に繋がるとは限りませんが、ブログが育つことで半自動的に生み出される収益性が資産となり、長期的な収入源として機能するのがストック収入のメリットです。
収入ポテンシャルが青天井
ブログは少なくとも始めて半年間は稼げないとあらかじめ考えて取り組むのがいいと思います。
理由は検索エンジンの仕組み上、新規開設したドメインで公開した記事は最低でも3ヶ月~半年間はアクセスが安定しないため、稼げない可能性が高いためです。
ただ、時間をかけてブログが育っていけば、いずれ自分がほとんど手をかけなくても月に6桁(中には7桁稼ぐ猛者もいる)のお金を稼いでくれるメディアに育つ可能性はあります。
クライアントワーク(フロー収入)だと自分の使える時間には上限があるため、収入の上限もある程度見えますが、ブログは収入が指数関数的に伸びていくポテンシャルを秘めているといえます。
好き・得意なことや本業経験を活かせる
ブログは未経験から始められるだけでなく、自分の好きなことや、これまで培ってきた知識や経験を活かすことができる点もメリットの一つです。
自分の好きなことについて自由に発信をして稼げるのはブログをはじめとするコンテンツ発信ビジネスくらいですし、得意なことを発信して誰かの役に立てるのは自己肯定感が養われます。
また、現在のSEOではEEAT(専門性、権威性、信頼性、経験)が重要と言われます。
自分の好きなこと・得意なことに特化をして専門的な情報を発信していくことが現在のSEOでは評価されやすく、検索結果でも上位表示される傾向があるため合理的です。
もし、自分にこれといった好きなことや得意なことがないという人は、自分が今興味があることやこれから勉強していくことなどを発信していくのがおすすめです。
その領域で情報発信を続けることでEEATも強化されていきます。
文章力・ライティングスキルが向上する
ブログ記事を執筆していくなかで「相手に伝えたいことをわかりやすく伝える」技術が磨かれていきます。
文章力はメールやチャットでのやり取り、報告や相談、提案(プレゼンテーション)などあらゆるビジネスシーン・プライベートでも一生活きる資産性の高いスキルです。
目的に合わせた文章の型(PREP法など)を学んでシーンに応じて使い分けることで、より相手に伝わりやすい書き方ができ、文章を書くスピードも上がっていきます。
また、ライティングスキルにも種類があり、基本的なWEBライティング技術のほかSEOで検索結果の上位に表示するための「SEOライティング」。商品やサービスをより魅力的に伝える「セールスライティング」といったものがあります。
様々なライティングスキルを身につけることでさらにレベルアップすることもできるため、ぜひ学んでみてください。
他の副業に展開しやすい
ブログに取り組んだ経験と培われたスキルには高い資産性・汎用性があり、他の副業に取り組む際にも大いに活きてきます。
例えばブログの経験値でシナジー効果を生み出しやすいWEBライターであれば、前述のライティングスキルのほか、基本的なSEOの理解、キーワード選定や記事構成の作り方、WordPressの入稿経験などが活きてきます。
WEBライターとしてクライアントの案件募集に応募する際にも、自身のブログをポートフォリオ(実績)として評価してもらえます。
構成を作って発信する経験はYouTubeなど別チャネルで発信する際にも活きてきます。
ブログと同ジャンルで発信する場合にはブログのコンテンツを代用することもできると思います。
ブログを通してインターネットやアフィリエイトの仕組みも理解することができるため、あらゆる副業に広く汎用できるWEBマーケティングについても網羅的な理解が得られるかと思います。
また、ブログで積み上げたコンテンツに希少性があれば、同じように悩む読者にnoteやKindleを通して有料販売するという副業にも繋げられる可能性があります。
キャリアアップや転職に活かせる
ブログを運営することによって磨かれるスキルや経験は、本業でのキャリアアップや希望部署への異動、転職などにも活きるビジネススキルを養うことができます。
文章スキルはもちろん、ブログ運営を通じて広くインターネットやWEBのリテラシーを上げることできますが、これは業界を問わずあらゆるビジネスシーンで情報収集や整理、アウトプットをする際などに活きてきます。
また、ブログ運営の過程で経験するターゲット設定、コンテンツ制作、発信、効果検証という一連の流れは、ビジネスの基本サイクルであるPDCA(Plan、Do、Check、Action)を実践することを意味し、マーケティングの流れや戦略的思考能力が自然と身についていきます。
特にWEBマーケティング業界への転職や、自社のマーケティング部門への異動を目指すという方には、ブログ運営の経験は非常に価値を持ちます。
副業禁止の会社でも取り組める
副業が禁止されている環境でもブログを始めることは可能です。
アフィリエイト広告などから収入を得ていない場合、ブログは副業と見なされません。
今は副業が禁止で稼ぐことができなくても、1年後にはどうなっているかわかりません。
実際に副業を許可する会社は増えてきており、勤めている会社の副業規制も緩和される可能性があります。
副業が認められたらすぐに稼ぎ出せるようにメディアを育て、自身のブログ経験も積み上げておきましょう。
そもそもブログで月1万円を稼ぐためには、目安として月に1万PV以上は必要になってきます。
月に1万PV以上のサイトを育てるためには少なくとも30~50記事は必要となるため、早くても半年~1年以上は時間を要します。
幸い僕たち副業ブロガーは今すぐに稼ぎ出す必要に迫られてはおらず、会社員として一定の収入を得ながら中長期的な視点でブログに取り組むことができます。
副業が禁止されている環境でもブログを始め、いずれ半自動的な収入を生み出してくれる資産を育てていきましょう。
ブログでいつでも稼ぎ出せる状況になっても、今の職場で副業が認められる見通しが立たない場合は、会社に認めてもらえるよう相談をするか、確定申告に気をつけてうまくやるか、副業OKの会社に転職する選択肢も一つです。
ブログをやるデメリット
稼げるようになるまでに時間はかかる
ブログは半自動的なストック収入を生み出してくれる可能性がある一方、5桁以上の金額を稼げるようになるまでには少なくとも半年から1年以上はかかります。
新規ドメインで立ち上げたサイトは記事を公開してもGoogleに登録(インデックス)されてランキングされるまでに数ヶ月はかかりますし、少なくとも30記事くらいは用意しておかないとGoogle側に登録する価値があるサイトと評価されません。
また、初心者のうちは記事制作に慣れてないこともあり、1記事を仕上げるのに15~20時間は想定しておいたほうがいいと思います。
僕の場合は、キーワード選定や見出し・記事構成を決めている状態から本文制作をスタートしても15時間を要しました。
どうしても今すぐに稼ぎ出す必要がある(即金性を求める)場合は、ブログでの副業はおすすめできません。
ブログの性質を知らずに始めて、数ヶ月から半年以内でブログをやめてしまう人も多いです。
すぐに収入が生まれなくても、ブログ運営を通して自身にスキル資産が蓄積されているため、やはりブログには中長期視点で取り組む姿勢が求められます。
ブログに取り組んだ時間 ≠ 収入 ではない
ブログは誰でも始められますが、決して簡単に稼げるものではありません。
会社員であれば、仕事の成果により変動はあれど、基本的には労働した分の固定収入は想定できますよね。
WEBライターや動画編集などの副業は、納期までにクライアントに成果物を納品したら報酬が支払われます。
ブログの場合は取り組んだ時間が収入に必ず繋がるとは限りません。
ブログは1記事を仕上げるために、最初は1記事あたり15時間ほどはかかるでしょう。
その記事を30記事用意するとなると単純計算で450時間。1日2時間ずつ取り組んでも、7〜8ヶ月はかかります。
また、その30記事を公開したとしてもすぐに成果が出るわけではありませんし、確実に収入として戻ってくるとも限りません。
会社員の仕事やフロー収入を得られる副業との違いは、ブログは「取り組んだ時間 ≠ 収入」という点です。
ブログは特に立ち上げ当初から1年間くらいは、時給として考えると割に合わないことを理解しなくてはなりません。
そのため、これまでの会社員としての時間を切り売りして報酬を得るという視点を変える必要があります。
中長期的な視点で1年後以降に半自動的な資産・ストック収入を得るために、今はスキルを蓄積してるんだと思ってブログに取り組むのがいいでしょう。
まとめ
ブログには様々なメリット・デメリットもあることが、お分かりいただけたと思います。
繰り返しになりますが、ブログは始めるリスクが低く、時間や場所を問わず取り組むことができ、中長期的に取り組むことでストック収入を生み出す資産となります。
また、あらゆるシーンで活かせる汎用性・資産性ともに高いスキルと経験を積むことができます。
改めて僕は会社員の方に副業でブログを始めることを推奨します。